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A Lot Like Birds ♪「No Place」

2013年12月17日 22:31

alotlikebirdsnoplace.jpg
【Artist】A Lot Like Birds >facebook<
【Title】No Place
【Rate】9/10

Progressive / Post-Whatever / Experimental

子供の想像力が暴走したようなホラーハウス。幻想的で、底が見えない。
アメリカカリフォルニア州はサクラメント出身の、ツインVo./ツインGt.を擁するポストハードコア6人衆による2013年作3rd。

変則的な小爆発を繰り返しながら突進するリズム。トロピカルな艶を感じさせるクリーントーンと直情的ハードコアパワーコードの正面衝突。そしてツインVo.による、伸びやかなハイトーンと捲し立てる様なシャウトの交錯。授業チャイムのあのメロディが登場するイントロトラックに続いて炸裂する#2「No Nature」のスリリングで奔放な演奏には「エクストリーム」「カオティック」という言葉が良く似合う。
静と動を同居させた独特の凝縮サウンドは、ハードコア畑には珍しい楽器のゲスト参加でさらに混沌を濃くしていく。先述#2ではコンガの暑苦しいビートが乱入し、冒頭からボルテージ全開かつ性急でキレまくりなリズムで攻める#9「Recluse」でもやはり暑いトランペットの至近射撃。ここぞというタイミングで一点突破的に差し挟まれるプログレッシヴな攻撃力は正に無類。

一方で今作は、幻想的な「引き」の曲も多く、それがただのインタールードでは済まない存在感を放っていて手強い。霧深い湖畔を想わせ、ふわふわとした歌メロがメインとなる#7「Hand Over Mouth, Over and Over」や、ひりひりと不穏さを漂わせ激情パートを経てドラマチックに陰りを演出する#10「Shaking of the Frame」では、爆走チューンでは隠し味程度の魅力が一杯に拡がっている。これら2曲でもトランペットが登場するが、こちらでは一転して、朗々と物悲しい旋律を伸ばす。

そして、それら全ての要素を凝縮したと言える#5「Connector」は、ゲストプレイヤーの気配が無いが、しかし振れ幅の大きな今作にあって一際強いエネルギーを湛えている。ゆるやかなイントロからの爆発、そしてクリーントーン主体のギターと緊迫したドラム。ツインヴォーカルの掛け合いも鮮やかで、前作とはまた違った、今作における目玉のキラーチューンと言いたい。

ジャンルごった煮ハードコアと幻想ポストロック、その両方を喰らい世界を描いていく今作。子供の想像力が暴走したようなホラーハウスを思わせる、ジャケットアートワークの極彩色と強くシンクロする。

【for fan of what ?】
元々、The Number Twelve Looks Like Youのブチ切れカオスと、The Sounds Of Animals FightingFear Before the March of Flamesに通じる捉えどころのないプログレ性を併せ持ってはいた彼ら。特に1stフル「Plan B」で顕著だったその方向性が、アグレッシヴチューンの目立つ前作よりも強まっている様に感じた。クリーントーンのギターに注目するとAdebisi Shankの様なマスロックを想起させたり、アトモスフェリックなパートではJesuなどポストブラックに通じる香りも。
ヴォーカルの片割れ:Kurt Travis氏は初期Dance Gavin Danceに所属していたため、特にDGDの3rdフル「Happiness」をちらりと想像させる瞬間もあり。後半のヴァイオリン&コーラスが印象的な#8「Kuroi Ledge」で特に顕著。

【↓here is the sound !↓】 曲リストも追記にて。
"Next to Ungodliness"MusicVideo

今作内ではもっとも素直に攻めている一曲、だと思う。これになんやかんやが奔放に付随していく。

ちなみに彼らは2012年よりEqual Vision Recordsに所属している。ポストハードコアシーンのひとつを担ってきたレーベルとの契約を通じて今後どう名を馳せていくかも、楽しみな部分です。


【Track Listing:】
01. In Trances
02. No Nature
03. No Nurture
04. Next to Ungodliness
05. Connector

06. Myth of Lasting Sympathy
07. Hand Over Mouth, Over and Over
08. Kuroi Ledge
09. Recluse
10. Shaking of the Frame
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