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Pure Reason Revolution ♪「Amor Vincit Omnia」

2013年10月11日 18:39

PURE REASON REVOLUTION-AMOR VINCIT OMNIA
【Artist】Pure Reason Revolution >facebook<
【Title】Amor Vincit Omnia
【Rate】10/10

Progressive / Alternative / Electronica

哲学者カントの著書「純粋理性批判」にちなんだバンド名「純粋理性の革命」を冠し、'Astral Folk' や 'New prog'とも評されたイギリスの4ピースエレクトロロックによる2009年作2ndフル。タイトルはラテン語の格言「愛は全てに勝つ」。(なお残念ながらこのバンドは既に解散しており、活動中に発表されたスタジオアルバムは全部で3枚。)

80年代New Waveを想起させるギラついたシンセ。そしてそのニヒルな冷徹に乗る、男女のユニゾンVo.と行進のビート。ふいにユニゾンが崩れ折り重なる歌声に続いて、ピアノが温かく差し込む。#1「Les Malheurs」を一曲聴き終わると、存外に歌の輪郭が柔らかく有機的だった事にハッとさせられる。

脳をくすぐる電子音で飾り、キャッチーなヴォーカルでまとめ上げる。そんなエレポップを核にしつつ、様々な音楽からヒントを得て独自の音像を作り上げている。例えば男性Vo.がぐっと目立つ#2「Victorious Cupid」#5「Deus Ex Machina」では、無骨なバンドサウンドがノイズをまとう様。一転してロックが核なのではと思わされる。もちろん彼らにとってはどちらでも良い事だろう。#7「Disconnect」では何食わぬ顔で、ヴォコーダーの声とドリーミーなピコピコが可愛らしい。

そんな様々な顔を見せてくれる今作だが、その幅広さ以上に荘厳さと薄暗さのない交ぜとなった空気がアルバム通して一貫しており、印象に強く残る。特に#3「I) Keep Me Sane/Insane」から#4「II) Apogee III) Requiem For The Lovers」に至る流れは特筆したい。ノスタルジックなシンセと細切れなノイズのビート。セピアにデジタルノイズの混ざるイメージを残し、ギターの降り注ぐ様なサウンドが入り、ぎゅっとスリリングな身体性を得て一気にヒートアップしていく。狂気に呑まれそうな中での葛藤が描かれ、またノスタルジックな静けさに沈んで行くラストまで目まぐるしく展開していく。

エモ・グランジの激情、ゴスペルに通じる壮大で変幻自在の歌声、ポップロックからブレイクビーツまで潜るデジタルサウンドの素養。それらすべてが有機的に混ざりあい、シリアスなドラマ性に満ちた無類のサウンドを描いた一枚としてお勧めしたい。

【for fan of what ?】
音楽性における懐の広さから、音の一部を切り取る毎に様々なバンドが想起される。ロック色の強い展開ではMusePorcupine Tree、デジタル色の強い部分ではZoot WomanShookなどなど。特にPorcupine Treeはメンバーがプロデュースに関わっていたりツアーのサポートに抜擢されたりと言った経歴もある。

不気味の谷を刺激してくる様なジャケットアートも独特で、エレクトロ界隈の奔放さとプログレッシヴ界隈のナルシシズム両方が気になる方など是非。どんな方だ。

【↓here is the sound !↓】 曲リストも追記にて。
"Apogee/Requiem For The Lovers"

この一曲だけのために買う価値はあると言ってしまいたいし、他の曲も粒ぞろいで素敵。

【Track Listing:】
01.Les Malheurs
02.Victorious Cupid
03.I) Keep Me Sane/Insane
04.II) Apogee III) Requiem For The Lovers

05.Deus Ex Machina
06.Bloodless
07.Disconnect
08.The Gloaming
09.AVO
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コメント

  1. _n | URL | dn6ZOBMQ

    Re:Pure Reason Revolution ♪「Amor Vincit Omnia」

    エレクトロニカ界隈とプログレ界隈~
    私だ!

    純粋理性批判は確か高校生くらいの頃に読みましたね。理系なんですが。

    と、どうでもいい話は置いといて。かなりのヒットですね。
    私はどうもPeripheryのようなボーカルが苦手で、CynicやMeshuggahのようなどこか楽器然としたボーカルに惹かれるようです。
    ボーカルをボーカルとして聞いちゃいないのかもしれません。

    なんとなくXinlisupremeを思い出させるポップさと轟音の融合が素敵です。
    シューゲイザーが好きな人ならかなりの確率で気に入りそうなアルバムですね。それでは買ってきます。

  2. mossgreen/畳色 | URL | zniSEbEA

    Re:_nさん

    貴方でしたか!

    エモ~メタルコア周辺のメロディーにある少年漫画的アツさ(と言えるのかどうか微妙な所ですが)もなんだかんだでクセがありますよね。Pure Reason Revolutionのメロディアスながらもちょっと淡々とした味わい深さ、やっぱいいです。メタル・ロックらしさから距離がありますし、Cynicの異端っぷりも改めて意識しちゃいますw

    私も私で、ヴォーカルが他の楽器と同列な印象を持つバンドは好みな傾向ですね。楽器がとっかえひっかえ活躍したり知らない活躍の仕方してたりは大好物です。

    XINLISUPREMEは・・・これですね!日本のバンドだ!
    Seaside Voice Guitar B.C. (Lyrics & Eng Subtitles) from "4 Bombs"
    http://youtu.be/LdwcBdZ7PpI
    こちら相当ノイズノイズしてますけど、成程メロディーが埋もれかけなのに思いの外刺さる・・・!

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