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Cyclamen ♪「Ashura」

2013年10月13日 20:07

Cyclamen - Ashura
【Artist】Cyclamen >facebook<
【Title】Ashura
【Rate】9/10

Ambient / Experimental / Metal

日本人によるイギリスでのソロプロジェクトとして始動したCyclamen。過去にはSitkhやTesseracTメンバーのゲスト参加もあったが、現在は日本人メンバーを含めた4ピース(+サポートドラム)編成となっている。今作はバンドの再編から始めての音源となる、2013年発表の2rdフル作。

奇抜なフレーズで縦横無尽に暴れるリフ捌き、複雑極まりないリズム、そして砂塵グロウルと柔らかなハイトーンを操るヴォーカル。単音リフで攻めるテクニカルメタルを出発点にしつつ、アンビエントやハードコア、シューゲイザーの素養も巻き込み、全編日本語で綴られる歌詞の響きと英国エクストリームのセンスを血肉にしたサウンドの創り上げる音像は正に無類。
ブラックメタルを想起する音の壁からツインギターの絡み合いに映りアグレッシヴに攻めまくる#1「破邪顕正」、冒頭の7拍子やポリリズミックな畳み掛けが光る#2「紫電一閃」、不協和コードのノイジーな響きと高密度なリフが次々と畳み掛ける#8「疾風怒濤」など、音数の多い演奏が始終スリリングに耳を襲う。

一方で、ヴォーカルによる表現の幅と、それに呼応する幻想的な展開もまた強く印象に残る。悲痛なヴォーカルとギターの轟音が重苦しく響き渡る#5「悲歌慷慨」や、力強いリズム隊に乗る仄暗い囁きがどこまでも儚い、バラード色の強い#6「夢幻泡影」、そして時計の音で始まり激情のギターで幕を閉じるラストトラック#10「空即是色」の余韻まで、カオス一歩手前でギリギリのバランスを保ちながら、儚くも力強い世界観を垣間見せてくれる。

エクストリームメタルにおける前のめりとも言える攻撃性を主軸に据えつつ、弱々しい華奢な姿も覗く不思議な二面性。過去作にも見られた魅力はそのままに、より幅広い攻撃性とさりげなさが洗練された印象の快作。

【for fan of what ?】
冒頭で言及の通り、ゲスト参加の関係もありSikthのえげつない攻撃性、TesseracTのメランコリックな叙情性を内包している。日本人のバンドとは言え、メロコアやメロデスの要素はかなり低い。日本語ヴォーカルの関係でヴィジュアル界隈を想起する人がたまに居る程度だろうか。
Djent界隈でかなり早い時期から活動するバンドながら、今作の全体像はカオティックハードコア・テクニカルメタルの色が強い。先述Sikthの他、Arbusbilo'uulma sound junction等のファンは是非一度、と言った風情でお勧めしたい。

過去作との比較としては、全体を通した時の統一感が増した印象。元々様々な音楽要素を混ぜるのと同時に、曲ごとにカラーの違ったバラエティ豊かな作風が目立っていた。一方で今作では、コンセプトアルバム的な一本芯が通った感覚が強い。「洗練された」という印象もそこからか。

ちなみにこのバンド、2013年ドイツ開催のDjent & Progressive Metalフェス:Euroblastに参加しており、本作のリリース日もこのフェスにあわせた物になっている。該当フェスの出演バンドに興味ある方は要チェック!!なのです。
そしてそして、フロントマン今西勇人氏へのインタビューがGrindhouseにて公開されています!バンドの変遷から今作への言及まで網羅しているので、気になった方はこちらもゼヒ。
【↓here is the sound !↓】 曲リストも追記にて。
"破邪顕正 (Haja-Kenshou)"


惜しむらくは、本作が海外リリースであり現在国内盤の予定が全く立っていない事・・・だったのだが、リリース直後2013年10月現在では、デジタルであれば無料で入手する事が可能だったりする。↓

さらに、TesseracTメンバーによるスタジオ4D Soundsのマスタリングも別枠で配信中(同じく無料入手可)。なんという。↓

オリジナルは宅録らしいです。DIY恐るべし。

【Track Listing:】
01.破邪顕正 (Haja-Kenshou)
02.紫電一閃 (Shiden-Issen)

03.百折不撓 (Hyakusetsu-Futou)
04.臥薪嘗胆 (Gashin-Shoutan)
05.悲歌慷慨 (Hika-Kougai)
06.夢幻泡影 (Mugen-Houyou)
07.余韻嫋々 (Yoin-Joujou)

08.疾風怒濤 (Shippu-Dotou)
09.神武不殺 (Shimbu-Fusatsu)
10.空即是色 (Kusoku-Zeshiki)
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