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AnovA ♪「Decem」

2013年09月13日 00:00

anovadecem.jpg
【Artist】AnovA >facebook<
【Title】Decem
【Rate】9/10

Progressive / Metal / Electronica

脳髄に刺さる、退廃と陶酔。
アメリカ・イギリス・日本3カ国のメンバーによるプログレメタル3人衆による、デビューEPの再収録を含む2013年作フル。

前EPでは、ブレイクビーツ・クラシック・メタルを絶妙にクロスオーヴァーさせ、ゴシカルで退廃的な世界観を打ち出した彼ら。そんな中、今作では全体を通じてエッジの利いたサウンドが目立つ。サイバーなシンセとズバズバ刻むギターが冒頭から殴り込む#1「L'essentiel」を始めDjentサウンドを強く感じる場面も多く、メタリック・スリリングな攻撃性が大きな柱となっている。
#4~7前EP「涅槃」も、リマスタリングによりその印象は変化している。全体的に音がクリアになり、デジタルな装飾もパワーアップして随所に散りばめられている。#4「応供の回廊」における、よりギラつきの増したブレイクビーツ、#7「預流の頂」後半で聴けるスラッシュリフの分厚さなどは特筆もの。新曲のインパクトに負けない、より説得力のあるサウンドに進化している。

よりメタリックになった一方で、よりプログレッシヴな印象も強い。
ピアノの流麗かつ無表情なループ、中盤のソロに繋がるパートにおけるベースの存在感など、存在感のあるパートが次々と登場する#2「Varietas Delectat」”氷の微笑”を連想させ、長尺でありながら隙のない空気感が見事。そして全体的に重苦しさが支配し、しかしデモーニッシュなギターリフのうねりも無視できない#9「V-X」も特徴的。長いアンビエントのパートによる退廃スペイシーな余韻が沁みる。また、続く#10「Fortuna」はエレクトロ色強め、トリッキーに攻めるリズム、サビ感の強いコーラスの挿入など、アヴァンギャルドな変化球チューン。ダンサブルなEDM要素も乱入し、作中でも異彩を放っている。

退廃的・ドラマチックな世界観を貫きながら、めまぐるしく表情を変え続ける展開の妙。異端のIDMであり異端のDjentでもある、一筋縄ではいかない破壊力を湛えた逸品。

【for fan of what ?】
浪々とした歌声を中心に据えた音像ながら、サビやメロといった歌モノのポップネスよりも、じっくりと展開していくエレクトロの味わいが強い。回る万華鏡をスローモーションで眺める様なIDMサウンドは、The Allgolismとは似て非なる佇まいで興味深い。展開の妙という意味ではTesseracTを連想させる。

前作に比べ各要素の輪郭がよりハッキリとし、発見が増えたという印象。(リマスター再収録の関係もあり)個人的には純粋な進化作と捉えています。

【↓here is the sound !↓】 曲リストも追記にて。
"Fortuna(Official Lyric Video)"

先述の通り、アルバム内でも独特なキャッチーさを持った一曲。お気に入りでございます。

【Track Listing:】
01.L'essentiel
02.Varietas Delectat
03.शून्य (Zero)
04.Part 1: Ougu No kairou (応供の回廊 : Corridor of Ougu)

05.Part 2: Fugen No Tobira (不還の扉 : Door of Fugen)
06.Part 3: Ichirai No Rougoku (一来の牢獄 : Prison of Ichirai)
07.Part 4: Yoru No Itadaki (預流の頂 : Top of Yoru)
08.TYR
09.V-X
10.Fortuna


多言語で構成された曲名のリストも、多国籍バンドのキャラクターとリンクして素敵。タイトル「Decem」も、ラテン語で言う所の「Ⅹ(10)」の様です。
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コメント

  1. Systematic Chaos | URL | -

    Re:AnovA ♪「Decem」

    いつも楽しく読ませて頂いております。
    私的名盤紹介管理人のSystematic Chaosです。

    プログレメタルはなかなか周りに好みの友人がおらず、
    情報収集にいつも苦心しています。
    そんななかで畳色様のレビューはいつも参考になっております。
    ありがとうございます。

    ブレイクビーツとプログレメタルのクロスオーヴァ―という
    ことですが、ちゃんとメタルしていて安心でございます。
    荒い歪みの音色も好みです。
    TesseracTに近いという説明は非常に的を射ていると思います。
    個人的にはもうちょっとアンビエントしてたら最高かなと
    思います。
    ゴツゴツした果肉が残ったミックスジュースような、
    言い換えればジャズロックの
    フュージョンしきっていない感じに近い魅力があると思います。

    【追伸】大変恐縮なのですが、私のブログ、
    「私的名盤紹介―真の雑食を目指して」との
    相互リンクをお願い申し上げたいと存じております。
    お忙しい中とは思いますが何卒ご一考下さい。
    宜しくお願い致します。
    私的名盤紹介―真の雑食を目指して
    http://grooveisalliwant.blog.fc2.com/

  2. mossgreen/畳色 | URL | zniSEbEA

    Re:Systematic Chaosさん

    先程リンク追加しましたー!

    各ジャンルの混ざりきっていない感覚は魅力ですね。ラップ関係無いですがミクスチャー的というか。アンビエント強い曲は#3「शून्य (Zero)」辺りですかね。音楽性の目玉が幅広いので、今後の進化も予想付かなくて楽しみです。

    今後も気の向くままに色々と紹介したいので、情報収集の助けになれば幸いです。

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