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越谷オサム ◇「陽だまりの彼女」【2連ジャケ買いpart.1/2】

2012年12月29日 01:31

メタラーは二度ジャケ買いをする。
とかなんとか(適当な事言ってます
MEMO0016.jpg
私は本屋へ行くのが好きです。
ぼんやりと「何か小説が読みたいなぁ」等と思いながら平積みの本達を眺めて歩くのが好きです。
・・・とは言っても、『本の虫』というものでもなく、マンガ読んでる方が多いんですけどね。
そうなんですよ、漫画好きなんですよ。

でですね?
好きな漫画の作者が表紙を描いている文庫本に出会う、という機会をここ最近で二度経験しまして。
しかもその小説の作者が二冊とも同じ、というオマケ付き。
そしてこれがまたそれぞれ素敵な本なのでご紹介、という流れになりますです。

前置きが長くなりましたが、冒頭の写真に映っているのは以下の四冊です。
・越谷オサム 著「陽だまりの彼女」
・越谷オサム 著「金曜のバカ」
・あらゐけいいち 著「ヘルベチカ スタンダード」
・西島大介 著「世界の終わりの魔法使い」

そんなこんなで、以下は漫画のお話をちょこっと混ぜつつ、「陽だまりの彼女」の感想でございます。
「陽だまりの彼女」。
書店に行きこの本を手に取ると、帯に書かれてある『女子が男子に読んで欲しい恋愛小説No.1』の文字が勢い良く目に飛び込んでくる文庫本。まず読了後の今、このキャッチコピーについて感想を言うとすれば、「半分読んだ時点まではとても信じられる『No.1』ではなかった、はずが、読了して初めてなるほどそう言う事か分かったぞ!」‥‥と書くとあたかも乙女心を解してる風な発言になりそれは何というか非常にキケンなんですけども。少なくともこの物語、読み進めるにつれ「これは単に好きだ嫌いだに終始する話じゃないな」というある種の怪しさが膨らんで行きます。最初は柔らかな恋の話に苦笑していたハズが、気が付けば眉をひそめ謎を探っていて、最後はまるでミステリの種明かしを食らったかのような痛快さを味わっていて、不思議な読後感を提供してくれました。

そしてこの文庫、巻末の解説がこれまたすっきりしていて素敵です。最後の6行など見事過ぎて、ネタバレ込みの感想としてこれ以上の物は無いんじゃないか、等と思ってしまいました。読後の余韻をガッツリと受け止めてくれます。


で、この表紙のお話をおまけとばかりに。
シンプルな画風の優しげな女性の画。特に前情報が無ければ、かわいいなぁとかその位の感想しか言えない所だったんですが、ありました前情報。そしてそのおかげで要らない勘繰りをして余分に楽しく読むことが出来た気がします。
最初にのっけた写真の左上にある漫画、「世界の終わりの魔法使い」。
不毛の荒野にある村。近くには"魔王"と呼ばれた最凶最悪の魔法使いの封印された通称"魔王のお城"があって、その影響で住人たちはみなちょっとした魔法使いになってしまっていて。その中で唯一魔法の使えない主人公と、「偶然通りかかった」魔法使いの女の子が出会ってなんやかんやするお話。
やはりシンプルな画風で彩られる世界は賑やかで感情豊か・・・のはずがのらりくらりと現実味が薄く、そのくせ魔物が出れば血はドバドバ出て来る!案外えげつない!
可愛らしさの裏でちらちらと見える深淵は正に「荒野のファンタジー」といった風情。感情移入を許さない、何処か淡々とした距離感を保った御伽話。

この漫画(と、同じく西島大介氏の戦争がテーマの作品「ディエンビエンフー」)のインパクトが中々に強く、その「さらっと話進めてるけど。うん。"何か"はあるからね?」みたいな語りかけがこの小説を読んでいてもずっと頭に残ってました。
元々私は激甘ラブストーリーを避ける傾向にあるんですが、この表紙効果(?)により序盤のラブい部分にそれほど飲み込まれず、後半の展開を自然に追いかけることが出来ました。読んでる途中の予想は外れました。彼女はロボットじゃなかったです(


・・・余談が絶好調に長くなり何をオススメしてるのか分からなくなってきた所で。
「陽だまりの彼女」一流の説得力がある運命の恋。クセのあるハッピーエンドが読みたい方は是非、ラストのひなたぼっこまで読んでみません?



(’A`)あ、そうだ。すっかり忘れてましたが・・・この小説、一曲の歌が登場します。語り部となる「僕」がその曲をしっかりと聴くのは最後なので、知らずに読むのも一興、先取りして彼女の心に近づいておくのも一興、です。
"Beach Boys - Wouldn't It Be Nice"

超絶のほほんとしたハッピーソングですが、これがまた、お話とリンクさせて聴くと非常に涙を誘うのであります。
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