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ケン・グリムウッド ◇「リプレイ」

2012年12月15日 00:00

こそこそと、本の話題もやってみる。題して、「畳色書房!」(わー)(ぱちぱち)・・・このシリーズネーミング、字面が整ってて割とお気に入りなんですが、活用しどころがまだ悩ましい。この辺も追々、こそこそとアピールしていきたい。

という前置きをしつつ。
さて、先日来日したBetween the Buried and Me、彼らが誇る名曲のひとつに、この曲があります。
“White Walls”

アルバム「Colors」。当ブログでも最初期にレビューしてますが、語彙が切ないので文面は非常にそっけないものです。でも好きなんだよ!ファン人気も高い超名盤だよ!!(本の話じゃなかったのか

えー、こほん。そんなこんなで。
今回ご紹介する本は「リプレイ」。ケン・グリムウッド著、杉山高之 訳の文庫本であります。個人的に、上記の曲「White Wall」とセットで強い思い入れのある本なのです。その辺の思い入れをガンガン盛り込みながら、酒の席みたいにオススメさせて頂きます。ネタバレは控えてますが、曲と本、両方知らないとつまらなさ大幅アップの様な気がします。片方知ってれば、多分、大丈夫。
先ずは文庫本裏あらすじから。

ニューヨークの小さなラジオ局で、ニュース・ディレクターをしているジェフは、43歳の秋に死亡した。気がつくと学生寮にいて、どうやら18歳に逆戻りしたらしい。記憶と知識は元のまま、身体は25年前のもの。株も競馬も思いのまま、彼は大金持に。が、再び同日同時刻に死亡。気がつくと、また―。人生をもう一度やり直せたら、という窮極の夢を実現した男の、意外な、意外な人生。

私は「時間」をモチーフにした作品が何故かとても好きで、比較的最近のものでも「時をかける少女」の映画なんかをホイホイとチェックしてしまいます。この作品もその手の文脈で登場する物語のひとつです。

「俺、若返ってるゥー!?」から始まる人生やり直し物語・・・のはずが、中盤から不穏にいびつさを増していくお話。最初こそテンション高く暴れまわり・・・羽目を外して結局苦労して荒み、それでも手に入れた別の幸せを守るんだ・・・等と言ってる内に43歳の秋、二度目の死が何食わぬ顔でやってくる。「俺、若返ってる・・・!?」三度目の18歳が始まり、彼には最期が見えなくなる。否が応にも人生を積み重ね、徐々に(良くも悪くも)深みを増していく主人公の佇まいが印象的。

「もしも過去に戻れたら何する?」なんていう、世間話のネタになったりもするテーマ。今作ではこれでもかと語りつくされています。新たな人生に歓喜して遊びまわる?失ってしまった人生に絶望する?超自然的な出来事の謎を追及する?・・・主人公にとってはその全てが試行錯誤であり運命への抵抗である訳ですが。彼の生き方に対する試行錯誤はしっかりしていて、読んでるとついつい「これ以上はやりようないよね?えっダメなのどうすんのまた戻っちゃうの」と感情移入というか、死期の近づいてくる絶望感がこれでもかと味わえます。

さて、冒頭の話に戻してしまいましょう。メタラーおいでおいで。
この小説を最初に読んだ時の事です。私は一緒に買ったアルバム、そう、Between the Buried and Me「Colors」を開封し聴きながら読んでいました。このアルバムは再生時間が約一時間。読んでいる途中で再生が終わってしまい、私はまた最初から再生を始めました。

こっから言いたいこと、ものっすごい伝えにくいし伝わりにくいんですけど、えー、こほん。

「Colors」のラストに収録された「White Walls」。14分を越す長尺曲で、彼ららしく様々な要素をブチまけながらガンガン攻めていく曲。特に再生時間06:50辺りからの、ぐっと静けさを増すパートに始まるラストまでの流れは余りにも美しい。悲愴さを隠した力強いパートに続き、邪悪さの満ちたカオティックなリフの応酬、そして大トリ、「White Walls」と繰り返し叫びながら幕を開ける勇壮さに満ちた疾走と、続いて再生時間10:55辺りから始まる叙情性に溢れた長い長いギターソロ。アルバムの最後を堂々と飾る、怒涛の展開。

その「嵐の前の静けさ」が、丁度読んでいる物語の、いよいよ差し迫る『永久の死』の描写とリンクした。
クライマックスの前に訪れる小さく穏やかなひと時、混乱と焦りに満ちた主人公とことごとくシンクロする。
遂に来る『永久の死』に、これでもかと繰り返されるギターのフレーズが重なる。

『死』を突き抜けた後には青空に投げ出された様な曲のアウトロが流れ、呆然としながらその後を読んでいる私が居た。


というわけでして(?)
まるで映画を観ているかのように、小説と音楽、ラストの展開がぴったり一致していたんですよ。偶然に。そのシンクロっぷりに、私は読みながら「ええ!ちょっと!ええ!?」みたいな混乱をしながら、曲に置いて行かれないように必死に読み進めていた記憶があります。「曲に合わせて読むスピード早める」とか、書いてて自分で意味不明ですしそれ下手したら逆効果じゃねとか思うんですが、それくらい混乱してました。
というわけでして、
単純に好みの物語ではあったのですが、それに加えて「カオティックハードコアの超名盤が演出BGMを提供してくれる(※特別気の効いた演出があったのはクライマックスだけですが)」というとても稀有な体験をしてしまったので、思い入れの強い本になってしまいました。

ちなみに最後の最後は、ちょっと可愛らしい結び。「よーしよし、がんばれがんばれ」と呑気な読後感・・・なわけあるかァーー!!大詰め一大イベントの余韻がまだ引かんわ!!!



・・・
そんなこんなで。折角ですし私も考えてみましょう「もしも昔に戻ったら」。
えっとですね。とりあえず小学生に戻りまして、
何も考えてないつまんない文章を書き散らかした宿題の読書感想文を破いてですね、
(’A`)この「リプレイ」の感想文を提出しますよね!(※筆者小学生の時代は「Colors」未リリースです
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