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Fredrik Thordendal's Special Defects♪「Sol Niger Within」

2011年02月12日 02:21

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【Artist】Fredrik Thordendal's Special Defects >myspace<
【Title】Sol Niger Within
【Rate】10/10

Experimental / Metal

リズムの覇者:Meshuggahの鬼才ギタリストであるFredrik Thordendal氏のソロプロジェクト作。初出はおそらく1997年で、2002年、2010年にそれぞれ再販されています。
Meshuggahで既に行っている実験を、多くのゲスト(後述)を招きバンドのフォーマットから解放されることで、どうなるか試してみた。といった風情。明らかにバンドの時より暴れており、曲の複雑さはもはやメタルの体をした現代音楽の実験場とでも言いたくなる仕上がり。

アルバムを通して43分1曲という構成。29のチャプターが割り振られており、音の節目やソロのタイミングなどで分かれています。
曲の印象として、おおまかには4つのまとまりを感じました。以下、網羅的に。

 #1~#8
無機質で淡々とした印象の強い前半戦。執拗に繰り返されるポリリズムが酩酊感を誘う。随所に挟まれるシャウト、もとい断末魔じみた叫びが耳を襲うが、それすらも無感情な音の渦にのまれるようで、何処か虚しく響く。

曲が進むにつれ熱を帯びて行くが、#9「UFOria」で半ば強制的にクールダウンが。

 #10~#17
怪しさのある音色だが、視界が開ける様なソロワークで一気に空気が変わる。引っかかり、うねるリズムに熱気が宿るリフが次々と繰り出され、ノイズの混ざるVo.は吐き捨てるように畳み掛ける。

ノイズが挟まれ、

 #19~#22
ギターサウンドは鳴りを潜め、チャーチオルガンが軸となり展開する。もっとも目まぐるしく奔放で、狂気に彩られた時間。
暴れまわるオルガンの去った後#21~のインパクトは、今作中においても圧倒的。
 アラームの様に反響する音を背後に、複雑なキメの連続。迫る様な威圧感が続く。
 そしてふいに音が全て引き、叩きまくるドラムだけが残り・・・響き渡る、かん高い悲鳴。
 後に続くオルガンの、教会音楽じみた旋律。しかし和音はいびつに響き、嫌な酩酊感を誘う。
・・・まるで痙攣の末の往生を描いているように聴こえてくる。

 #23~#29
憂いを帯びたサックスが随所に入り、拡がり続ける空間が際限なく膨張していく様なラスト。宇宙空間に放り出された様な浮遊感と共に、曲は終わる。


聴いて助長に感じる事はありませんでした。

【for fan of what ?】
最近になって名を散見するようになったジャンル:Djentを追いかけるなら、今作の存在は知っておいて損なしです。ポリリズムとメタルの融合が何たるか、存分に味わう事が出来ます。
そして、彼の評価のひとつ「鬱病のアラン・ホールズワース」の真価が知りたい貴方も是非。存在感のあるリフの上から降りかかり、イビツに重なっていくフレーズ。彼一流のソロワークが全編に渡ってお楽しみいただけます。

時期的にはMeshuggahの2ndアルバム、「DESTROY ERASE IMPROVE(1995)」の次に製作された事になります。今作で試みられた【一作品一曲】というやり方はMeshuggahにも持ち込まれ、バンドならではのドライブ感が絶妙なバランスを生んだミニアルバム「I(2004)」、ミドルテンポで延々と攻め続ける怪作「Chatch 33(2005)」として還元されています。
・・・考え過ぎでしょうか、ジャケのアートワークが「I」と似ています。

【↓here is the sound !↓】 曲リストも追記にて。簡単なゲスト情報も追記にてっ!

他にも動画はありますが、これを貼るのがスタンダードみたいな空気が(何故か)ある。Gt.Dr.のみで、ダイジェスト版です。
#1、#16のリフが登場してます。

【参加メンバーについて】ささっと調べて、分かった範囲で追加情報もいれてます。

曲の一部のみ参加したメンバーは以下。
Mats »Samsarga« Öberg:チャーチオルガン/シンセサイザー (from:Mats/Morgan)
Jonas Knutsson:サックス (多くのソロ名義リリースあり
Jerry EricssonBa.(ジャズアーティスト。5弦6弦つかってます。)
Kantor Magnus Larsson:チャーチオルガン
Victor Alneng:Yidaki(ディジュリドゥ)

以下のメンバーは、全編に渡って参加しています。
Morgan »Gandharva« Ågren:Dr. (from:Mats/Morgan)
Marcus Persson:叫び。
Tomas Haake:サイコノートヴォイス(機械処理されたVo.)(from:Meshuggah。バンドではDr.)
Jennie Thordendal:金切り声
Fredrik Thordendal:Gt./Vo./Ba./シンセ (from:Meshuggah)

Petter Marklund:作詞など? (from:MEMORANDUM)
Stefan »Macman« Gillblad:アートワークデザイン


【Track Listing:】↓誠に勝手ながら、節目だと感じた曲で視覚的に改行などしています↓
01: The Beginning of the End Extraction (Evolutional Slow Down)
02: The Executive Furies of the Robot Lord of Death
03: Descent to the Netherworld
 04: ...Och Stjarnans Namn Var Malort
 05: Dante's Wild Inferno
 06: I, Galactus
 07: Skeletonization
 08: Sickness and Demoniacal Dreaming

09: UFOria

10: Z1 - Reticuli
11: Transmigration of Souls
12: In Reality All Is Void
13: Krapp's Last Tape
 14: Through Fear We Are Unconscious
 15: Death at Both Ends
 16: Bouncing in a Bottomless Pit
 17: The Sun Door

18: Painful Disruption

19: Vitamin K Experience (A Homage To The Scientist/John Lilly)
20: Cosmic Vagina Dentata Organ
21: Sensorium Dei
22: Magickal Theatre .33


23: Z2 - Reticuli
24: De Profundis
25: Existence Out of Joint
26: On a Crater's Verge
 27: Solarization
 28: The End of The Beginning of Contraction (Involutional Speed Up/Preparation For the Big Crunch)
29: Tathagata

・・・色付けてみたけどピンと来ないですね(’A`)やはり一曲、といったところでしょうか。全て通して聴きたい作品。
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コメント

  1. こん | URL | -

    Re: Fredrik Thordendal's Special Defects♪「Sol Niger Within」

    メタルの体をした現代音楽の実験場・・・いいフレーズですね!(池上さんっぽい

    このポップネスを極限まで排除し尽くした感じ、もう頭が混乱します。
    どうやって曲の構成とかリフとか覚えるの?
    しかも2人で合わせて演奏なんて、人間業とは思えないです。

    彼らの頭の中にはどんな譜面が広がってるんでしょうか?

    2人で演奏してるとは思えない音の重厚さもいいすね~。

  2. mossgreen | URL | zniSEbEA

    Re: こんさん

    既に、技術を語る気にもなれない程のテクニカル空間・・・。

    ちなみに本編だとバンドサウンドになってシンセも入ったりするので、さらにぶっ飛んでます!(リマスターでかなりすっきりクリアになった、とのことですが・・・)

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