スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Eidola ♪「The Great Glass Elephant」

2014年01月12日 23:59

eidolacover.jpg
【Artist】Eidola >facebook<
【Title】The Great Glass Elephant
【Rate】9/10

Experimental / Post-Rock / Psychedelic

ブルースとポストロックを足してジンジャーエールで割った様な、煙たくも瑞々しいサウンドの滋味。
アメリカはユタ州プロヴォ出身の6人衆による、2012年にセルフリリースされたデビューフル作。

アナログレコードのノイズ音が混ざる物憂げヨーロッパ歌謡#1「Pugna E Eterna」で幕を開ける今作。しかしこの古ぼけた歌とピアノに続く#2「Going Nowhere」が曲者。密やかなパートと情熱的な盛り上がりを行き来する展開。ヴォーカルも、しなやかな低音から切々とした高音まで幅広く、一転して洗練されたサウンドへと一気に舵を切り彼らの世界へと連れ去ってしまう。

ブルージーな無骨さとエモーショナルな瑞々しさが交錯した、独特な質感のサウンドが今作では大きく存在感を主張している。こもったトーンのギターが耳を刺激する#3「A Night With Frank Sinatra, Two Tabs Of Mescaline, And A French Tranny」では低音の効いた無骨さが前面に押し出され、切迫した高音の歌い上げとシャウトが際立つ#9「The Alchemist And The Architect」などはフックの効いたリフがこれでもかと登場し、終盤の畳み掛けはスリリングの一言。一筋縄では行かないがしかし軸となるのはアッパーチューンであり、力強い聴かせドコロを随所に配置している。

一方で反響するアルペジオの眩しさが印象的な#7「Houses Movement II: Selling Worth」や、シューゲイザーを想起する降り注ぐ様なギターが全編に散りばめられた#11「Ours」など、大きなスケールを感じさせる楽曲・パートの存在も無視できない。1曲の中での表情が変わり曲ごとのカラーもバラエティに富んでいる。どの曲から聴き始めるかで受け取り方が変わってしまいそうなほど、アルバム全体の音像はなかなかに幅広い。

ブルースとポストロックを足してジンジャーエールで割った・・・というと詩的に過ぎるだろうか。煙たく幻想的ながら、ポストハードコアの攻撃性がシャキッと利いたおいしい逸品。
【for fan of what ?】
Dance Gavin DanceのGt.Will Swan氏主宰のレーベル:Blue Swan Recordsとの契約が決まり、2014年春に新譜のリリースを計画している彼ら。この界隈のポストハードコアファンは要チェックな作品と言えます。
ポストロック×ポストハードコア、という取り合わせではThat's Ragbyを想起する一方、エモい部分に焦点を当てるとFirst Signs Of Frostが脳裏をよぎったりもします。

また余談と致しまして。ヴォーカルラインに時々Toolを連想しますがファン層が被る気はあまりしないのでこれは寝言です。

【↓here is the sound !↓】 曲リストも追記にて。
[Eidola ♪「The Great Glass Elephant」]の続きを読む
スポンサーサイト

Ever Forthright ♪「Ever Forthright」

2011年12月19日 22:44

Ever Forthright -
【Artist】Ever Forthright  >Facebook<
【Title】Ever Forthright
【Rate】10/10

【 Experimental / Jazz / Metal

1st発売直前ににこっそり脱退していた、PeripheryのVo.CHRIS BARRETTO氏。新たなバンドにて再始動・・・!
と言う訳で、米国ニューヨークはブルックリンを拠点に活動しているエクスペリメンタルメタル6人衆によるデビューフルアルバム。2011年作です。

開幕から小刻みでヘヴィな単音リフが押し寄せ、グロウル/クリーンの対比が鮮やかなVo.にシンコペーション多用の複雑なスラッシュリフにと、まさに怒涛・矢継ぎ早。
極限まで詰め込まれたテクニカル至上主義的な演奏の連続です。とにかく情報量が多い。

とは言え攻め一辺倒ではありません。先述の通りエモーショナルなヴォーカルラインは人懐っこく、フュージョンを想わせる清涼感あるパートが緩急のアクセントとして効いていますし、あぁ、Vo.の彼はSaxも担当してるのかーどこで吹いてくれるのかなー。あぁ、#5「Screen Scenarios」の途中ですか?この激走絶壁メタルからの、
・・・めっちゃせくしーなムーディジャズやないすか。

   (文調が崩れております。落ち着くまで少々お待ち下さい)

ハイ出ました。ジャンル融合どころか、未消化なまま他ジャンルぶち込んだごった煮スタイルです。
他の曲においても、強引気味に切り込んでくるJazzやスッと切り替わるピアノ、スラッシュリフと馴染んでるフュージョン、果ては#9「Infinitely Inward」の冒頭はラップコアですし、後半は女性ラップをフィーチャーしたJazzy-HIPHOPも挟まれます。思った以上にやりたい放題。

フュージョン要素を持つエクストリームメタルとして凄まじいポテンシャルを感じる逸品。DJENTLEMANなら、こいつらの名前だけでも覚えとけ。

【for fan of what ?】
乱暴な例えをさせていただくと・・・
Peripheryのリズムセンスをベースにして、Sikthの弾きまくりテクニカルフレーズをぶち込み、ついでにThe Dillinger Escape Planなジャンルごった煮感をプラスした感じ。・・・?

ジャズ要素などは知識不足ゆえ引き合いに出せるバンド等無し。あ、あと、Djentと言うことで、MeshuggahAnimals As Leaders好きも要チェックです。

【↓here is the sound !↓】 曲リストも追記にて。
[Ever Forthright ♪「Ever Forthright」]の続きを読む

Eryn Non Dae.♪「Hydra Lernaia」

2010年09月28日 06:12

eryn.jpg
【Artist】Eryn Non Dae. >myspace<
【Title】Hydra Lernaia
【Rate】10/10

Metal / Progressive / Ambient

フランス産デスメタル、Eryn Non Dae.(E.N.D.)の、2009年作1stです。

神秘的な空気をまとったごく短いイントロから、急激に音の塊が襲いかかってくる#1「When Time Elapses」で幕を開ける今作。不協和コードと変拍子スラッシュがハイテンポで畳み掛けられ、アグレッシヴに攻める。しかし不意に音が引いて、ドラムの音が不穏に響く。フィルター越しの様な静寂。そして再び急激な音圧と共に、

「When Time Elapses――」
絶望を宣言するかの様な叫びが響き渡る。

そのまま高い緊張感を保ったまま、しかし最初の激しさとは違う、空虚を感じる音像で幕を下ろす。
・・・
激しい。とてつもなく激しい。
カオティックハードコアやインダストリアルメタルの方法論を感じさせる、速く鋭いメタルを核にした音像。そして随所に顔を出す、黒くて重いドゥームな展開。5分以上の曲がほとんどですが、それら長い曲を、張りつめた緊張感と展開の妙でぐいぐいと引っ張っていきます。

この「激しさ」と「黒さ」の同居した攻撃力は圧倒的。どうしようもなく不安定で混沌とした、灰色の世界観が敷き詰められた逸品です。
【for fan of what ?】
Converge・・・と言うと語弊がありそうですが、激しさには通じる要素アリ。同じ感じでMeshuggahも挙げられますが、『似ている』とは言い難いです。
音の世界観で言えば、個人的にAgrypnieを最も近く感じました。

【↓here is the sound !↓】 曲リストも追記にて。
[Eryn Non Dae.♪「Hydra Lernaia」]の続きを読む

Everything Everything♪「Schoolin'」

2010年07月25日 22:44

61UTSJzzd2BL__SL500_AA300_.jpg
【Artist】Everything Everything >myspace<
【Title】Schoolin'
【Rate】7/10

A'cappella / Melodramatic Popular Song / R&B

イギリス・マンチェスター出身:Everything Everythingの2010年作ミニアルバム。来日記念の企画盤とのことです。

エレクトロのそっけない質感に、リズムとギターが複雑に重なりあう#1「Schoolin'」で幕を開ける今作。さらさらと乗る早口のファルセットヴォイスが、何ともストイックでオシャレな空間を演出します。

ノイジーだったりグルーヴィーだったり。マスロックやニューウェーブを軸にして、その音を作り上げる材料は非常に雑多。そしてその雑多な要素ひとつひとつを、さりげなくまとめ上げ、ポップに聴かせてきます。
・・・かと思えば、#5「Riot On The Ward」は声を重ねただけのシンプルなアカペラ。不意打ちを食らった耳に沁みていくこの曲も、余韻が残って印象深いです。

バンド名通りの「何でもかんでも」な雑食サウンドですが、どの曲も何処か密やかな雰囲気が漂っていて、内緒話を聞いている様な不思議な感覚にとらわれます。何とも頼りないヴォーカルの声質は、好き嫌いの分かれる所だと思います。しかしこの、オシャレに響く水面下で展開させる掴みどころの無い音像がおもしろい。何だこりゃと思いながら、ついつい繰り返し聴いてしまいます。

【for fan of what ?】
New OrderAnimal CollectiveBattlesをごちゃまぜにした感じ』という触れ込みは中々気が効いています。これらのバンド名を見て気になるかたは是非。
個人的にはThe Season Standardを思い出しました。こちらも捉え所のない雑食サウンド。

【↓here is the sound !↓】
[Everything Everything♪「Schoolin'」]の続きを読む

Exotic Animal Petting Zoo♪「I Have Made My Bed in Darkness」

2010年04月02日 02:14

I Have Made My Bed in Darkness(2008)
【Artist】Exotic Animal Petting Zoo (myspace:♪♪♪
【Title】I Have Made My Bed in Darkness
【Rate】9/10

Experimental / Shoegaze / Metal

ポストハードコアから片足を踏み外してしまった、カオティックな攻撃力が魅力のExotic Animal Petting Zooデビュー作。2008年発表です。

軸になってくる音楽性は、テクニカルスラッシュと浮遊感のあるフュージョンのクロスオーバー・・・とは言え、一曲の中に複数の音楽性を同居させるのはもはやカオス勢のお家芸。他の音楽要素も含め、雑食性豊かに目まぐるしく展開していきます。
Vo.に割とクセが無く、実は歌メロ主体なのもおいしい。カオス系統だと珍しいスタイルの様な気もします。

M8「a) Translations」がお気に入り。単音リフからファンク、シューゲイズ、そしてメタルコアへと、緊張感のある展開がアツい。パートの繋ぎ目がスムーズで、あれよあれよと移り変わっていきます。

【for fan of what ?】
The Number Twelve Looks Like Youの様な、雑食カオスの合間にパンキッシュな一面を見せる様なハードコアが好きなら、一聴の価値ありです。The Fall Of Troyを重た目にした感じともとれるか。

【here is the sound !】
↓私はタワレコの回し者です(営業)



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。