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Dance Gavin Dance ♪「Acceptance Speech」

2013年12月04日 19:05

Acceptance_Speech_-_Dance_Gavin_Dance.jpg
【Artist】Dance Gavin Dance >facebook<
【Title】Acceptance Speech
【Rate】10/10

Funk / Psychedelic / Screamo

Gavinは踊るだけでは気が済まない。歌いたいのだ。

アメリカはサクラメント出身の6人組ポストハードコアによる2013年作5thフル(自主制作のデビューEP「Whatever I Say Is Royal Ocean」を含めると6枚目)。
冒頭からの鋭く切れるシャウトに、それをかいくぐるように繰り出されるギターの高音ピロピロフレーズ。そして、少し遅れて登場するクリーンヴォーカルは一転して中性的な透き通ったハイトーン。ダンサブルに跳ねる歌メロパートが終われば再びシャウトとギターの正面衝突・・・。目まぐるしく表情を変え最後のラップで締めるまで、#3「Acceptance Speech」は今の彼らを凝縮した一曲として実に象徴的です。

クリーン・シャウトのツインVo.に、さらにGt./Vo.も叫び(時々)ラップするトリプル仕様のヴォーカルはやはり圧巻。その中でも、メンバーチェンジを経て今回新任となったクリーンVo.Tilian Pearson氏の歌唱は、今作の中でかなり中核を担う存在となっています。DGDと同レーベルRiseRecords所属のバンド:Tides Of Manからやってきた彼。エモ畑の華奢な甘さを持った彼の歌メロセンスは過去作のR&B由来なオトコマエメロディーとはかなり趣を異にして聴こえてきます。
#2「The Robot with Human Hair, Pt. 4」のサビは何回か聴けば鼻歌で追いかけたくなり、#9「Death of the Robot with Human Hair」に至っては全編通して""が付くほどポップな代物で、攻撃的なパートも完全に脇役扱い。

また、今まではヴォーカルを浸食する勢いで前に出ていたギターも、今回は大人しい・・・と見せかけて、「DGD節」とも言える歌いまくりギターは今作でも常に機会を伺っています。
メタルコアに接近する#4「Carve」冒頭の激情スコールや、#10「The Jiggler」で中核を担う、ミドルテンポの馬力あるヘヴィリフ。いつものスペイシーに拡がる高音域のソロフレーズじみたリフ以外にも、随所に印象的なパートがちりばめられていました。

超強力な歌メロを備え、かねてから意識を向けていた予感もあったポップネスへと一気に接近した彼ら。今までの荒々しい武器を丁寧に研ぎ軽やかな清涼感を漂わせるサウンドにファンとして困惑しながら、気が付けば一緒に歌っている自分がいました。

【for fan of what ?】
過去作と比べ、今作は一聴しての印象がかなり違っています。音のバランスが明らかに歌を(シャウト含め)目立たせようとしている。特に前作が原点回帰的な作風だった事もあり、この変化は非常に強く特徴的です。
ファンク&ポップな3rd「Happiness」の路線を改めて発展させ、さらに新Vo.のエッセンスをふんだんに活かした結果ここまでポップに突き抜けたのか、といった風情。
そういえばと言いますか、1stから継続してアートワークを担当しているMattias Adolfsson氏によるジャケットアートも、3rdと似たレイアウトですね。ウォーリーの隠れていそうな異世界描写は今回もステキ可愛い。

そしてこの辺りは邪推ですが、Will Swan氏主宰のレーベルで音源発表したStolasと、彼も参加するスーパーチームSianvarがかなりアグレッシヴで激烈ハードコアな作風を目玉にしています。住み分け・・・!?

The Mars Voltaに端を発するポストハードコアのひとつの流れで語られる彼ら。The Fall of TroyCirca Surviveも引き合いに出されるバンドですが、今回は歌を聴きながらイギリスの大人気ボーイズ・グループやカナダの若き天才シンガーソングライターを思い出しちゃったりしました。・・・関連付けるには多少強引なので明言は避けますけど。
今回の歌声にピンと来たあなたはTides Of Manを聴こう。ぜひ聴こう。

【↓here is the sound !↓】 曲リストも追記にて。
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Dance Gavin Dance ♪「Downtown Battle Mountain II」

2011年03月09日 00:00

B004H5UXJM_01_LZZZZZZZ.jpg
【Artist】Dance Gavin Dance >myspace<
【Title】Downtown Battle Mountain II
【Rate】8/10

Funk / Psychedelic / Screamo

ヴォーカルのラインナップが1stの頃に戻ったDance Gavin Dance2011年作4thとなる今作は、タイトルにも1stの名前を冠した「パート2」なのです。

サウンドの軸になる要素のひとつは、スリリングなトリプルVo.
R&Bも感じさせるメロウな歌唱の光るJonny Craig氏と、パンキッシュなシャウトで噛みつくJonathan Mess氏のタッグ。さらにGt.と兼任で、叫び散らすように絡むWill Swan氏。それぞれの個性が、それはもう激しくぶつかり合います。
そしてもうひとつは、始終忙しないギター。
ソロなのかリフなのか分からない勢いで、テクニカルなフレーズがちゅるちゅると主張します。

そんな音像を核にする彼らですが、もちろん勢い一辺倒ではないです。ワウワウうねって横ノリもあり、そこかしこで「Dance!」な空気を含ませてきます。
さらりとラップを挿入し、余りのさりげなさがニクい#1「Spooks」や、吹奏楽にも似たトーンのリフが一際目立つ、目まぐるしくもダンサブルな#5「Need Money」などなど。ジャンルを鮮やかに飛び移っていくのも魅力です。
一方で曲の中には、彼ら一流のバラードナンバーも。スムースジャズなゆるさを軸に展開する#8「Blue Dream」では、黄昏時を思わせる歌メロが胸にぐっと来ます。

乱暴なまでの音の足し算。しかしギターのトーン、そして曲の緩急が軽やかな疾走感を生む、奇妙なバランスの逸品。
【for fan of what ?】
弾きまくりポストハードコア!と言う訳で、Emarosa(Jonny Craig氏在籍)、The Fall Of TroyClosure In Moscow辺りのファンは要チェックなのです。

そして過去作との比較で言ってみるならば・・・
前作3rdほどのポップネス・ダンス感は無く、やはり1stと似たソリッドな感触が強い。
しかし様々なエフェクトサウンドや、色んなジャンルを移る曲展開などは明らかに3rdからの流れを感じさせます。

・・・そう考えればそれなりに、1stからのパラレルワールドな一枚。これで中々、「パート2」という表現が似合ってるような気がします。

【↓here is the sound !↓】 曲リストも追記にて。
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Return To Earth♪「Automata」

2010年08月29日 03:24

automata.jpg
【Artist】Return To Earth  >myspace<
【Title】Automata 
【Rate】8/10

Rock / Metal / Screamo

元The Dillinger Escape Planのドラマー・Chris Pennie氏在籍という事で、どうしてもカオティックで激しい物を期待してしまいます。しかしフタを開けると何の事はない、硬質な輪郭のロック・・・?イヤなんか違うぞカオティックではないけどストレートでも断じてない!

ジリジリ攻めると思わせて、急激にギア2倍速で加速パートが襲いかかる#1「Automata」。ひたすらキャッチーなコーラスが妙に晴れやかな#12「Exit Wound」でも、スラッシーなリフの勢いが物凄い。
他の曲でも、曲調が激しくなると手数の多い超絶ドラムが顔を出し、それに呼応してスイッチが切り替わる様にリフが鋭くなる。この、統制の取れた過剰な緩急が、独特な破壊力を生んでいる様に思う。ごくごくシンプルなフォーマットを守りつつ、随所に狂気を覗かせる音像。ロックとテクニカルメタルの中間に居る様な、油断のできない逸品。

ちなみに、短く挟まれるインタールード曲のクラシカルな雰囲気も印象的。無機質な世界観を演出する、何とも言えない威圧感。

【for fan of what ?】
The Dillinger Escape Planがプログレッシブやめました!」みたいな感じだろうか。やめた割には色々とヘンな要素が残っちゃってますよ、みたいな。ちなみにいわゆるスクリーモ的な、切なさを誘う感情的なヴォーカルラインなんかは無いです。メロディーの方向性はロックンロール。

【↓here is the sound !↓】
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Thursday ♪「Common Existence」

2010年02月18日 19:26

thursday-common existence

【Artist】Thursday
【Title】Common Existence
【Rate】6/10

Indie / Screamo / Alternative

エッジの効いたリフ・リズムに、独特のメロディーセンスの光る歌が乗る。少し線の細いVo.が放つ、あるようでないこのメロディーがクセになるんです。
イントロから全速力だったり。逆に引き際のあっけなさだったり、とにかく不安感を煽る、非常にスリリングな展開は既にお家芸。今作でもインパクトばっちりの楽曲陣です。
前作に比べて、緩急のギャップが大きく、展開が密になってる印象。全体的に楽器隊の激しさが目立つ感じです。ポップな風味は逆に減少したかなと。

変拍子でぐいぐい攻めつつ、切ないコーラスラインにハッとするM7“Unintended Long Term Effects”なんか、お気に入りです。

【for fan of what ?】
前作で言うと、M10“Into The Blinding Light”辺りが好みであればゼヒ。

【where is the sound ?】
myspaceで試聴できます→♪♪♪

Hopes Die Last ♪「Six Years Home」

2010年02月14日 18:05

hope dies last-six years home
【Artist】Hopes Die Last
【Title】Six Years Home
【Rate】5/10

Hardcore / Screamo

一体感のある王道スクリーモ!

勢いのある目まぐるしい曲展開に、ツインVo.による歌いあげとシャウトの掛け合いも完備したある種“王道”な音作り。楽器隊が掛け合いのテンションにシンクロした展開で攻めてくるので、全体の統一感がとても高く、勢いを重視しつつもかなり聴き易いです。
逆に、ハイブリッドなスタイルならではのギャップ・カオス臭が好きな人には物足りないか。

何を言ってもM1:「Some Like It Cold」最初10秒の勢いはガチ。
ここから実になめらかに展開していくから凄いのです。

【for fan of what ?】
シャウトに抵抗の無い人に幅広くお勧め。FACT、Before Their Eyes辺り好きならお試しあれ。

【where is the sound ?】
myspaceで試聴できます→♪♪♪


ちなみに購入した日本盤。ライナーノーツだけで対訳が無かったんだが。



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