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The Mars Volta ♪「Noctourniquet」

2012年03月27日 23:54

themarsvolta.jpg
【Artist】The Mars Volta >facebook<
【Title】Noctourniquet
【Rate】8/10

Progressive / Experimental / Latin

極力絞った表現なら、「エモーショナルなヴォーカル+どこまでも内省的なエレクトロ+ジャズとロックを行き来するリズム」(これ位が私の限界)
「Noctourniquet → Nocturne + Tourniquet」と解釈できるだろうか・・・止血帯の夜想曲とは如何に。ポストハードコアの大御所:The Mars Voltaによる6thアルバムです。

冒頭#1「The Whip Hand」から、実に捉え所が無いです。複雑に刻むドラムに無機質なノイズサウンド、ひどく控えめなギターフレーズ。そこに乗るセドリックのハイトーンヴォーカルは情感豊か・・・のはずなのにむしろ無表情さを感じてしまう。浮世離れした浮遊感。
The Mars Voltaを例える時、真っ先に思い浮かべる単語は「密度」「湿気」ですが、今作については「虚無」「揮発」・・・逆の言葉の方が似合います。ダブの要素はアヴァンギャルドなエレクトロに通じる質感で、ロックから片足踏み外したパートをひょいひょいと登場させてくれます。
第一印象としては、前作Octahedron「Teflon」で聴く事の出来る緊迫感をベースに、エレクトロニカの冷徹さと武骨さをぶち込み、さらに分厚かった音を極限まで削ぎ落としたサウンド。

「このアルバムは俺たちが今までにやってきた全てをよりシンプルな形で表現した作品だ」とはフロントマンのギタリスト:オマー氏のコメントです。しかしその「シンプルな形」とは曲の短さや展開という意味よりも、むしろ音の輪郭そのものに表れている様に感じました。
もっともパンキッシュな勢いを感じる曲#9「Molochwalker」で、この今作のシンプルさがかなりはっきり感じ取れます。アグレッシヴでスピーディ、ギターソロだって全開で、ワウの効いたリフと分厚いドラム。しかし音は混然とせずしっかり左右に配置され、さらにシンセサウンドが冷徹な空気でアクセントを付ける。じりじりと間合いを見極める様な、隙間を意識させる音。音圧と生々しさを捨て、否応なく際立っていくメロディーライン。過去作とは似て非なる感覚が実に印象的でした。

「今作はFarewell-Album(お別れのアルバム)だ」というコメントもあります。バンドの動向も気になる所ですが・・・少なくとも音は、別れの物悲しさを滲ませている様に聴こえてきます。溢れる情感を無表情で覆い広い広い空間へと突き放し、延々と遠ざかっていく様な、そんな別れを描いた作品なのかもしれません。

【for fan of what ?】
今までの作品を聴いてきた耳には、かなりの違和感が伴う作品でした。しかし3回聴いてなんかしっくり来始めたので、案外、先入観なしで聴いた方がハマるかもしれません。過去作のリバイバルを求める方には、非常に勧めにくい作品・・・。ただ、5th:Octahedronが好きな方にはすんなり気に入っていただけるかと。

ちなみに、オマー氏のソロで、2010年9月にリリースされた「Tychozorente」というタイトルがありまして。これが物凄い密教感溢れる打楽器と高密度な電子音が詰め込まれたダブステップな一枚だったりします。その他、ソロではエレクトロな音もたびたび登場させていたので、今作はThe Mars Voltaとしてだけでなく、ソロで繰り返した実験結果も総まとめにした、という捉え方もできそうです。・・・ていうか

【↓here is the sound !↓】 曲リストも追記にて。
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