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Omar Rodriguez-Lopez ♪「Mantra Hiroshima」

2011年05月20日 22:40

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【Artist】Omar Rodriguez-Lopez  >myspace<
【Title】Mantra Hiroshima
【Rate】8/10

Electronica / IDM / Rock

The Mars Voltaギタリスト、オマー・ロドリゲス・ロペス氏ソロ作品。2011年3月から連続リリースされたの4枚の内の、最後の1枚です。(どうやら最近、彼のソロ作品はCDにしてない(データ販売など)ようで、今回の連続リリースはちょっとした企画ものだったようです)
ドラムにZach Hill氏、ベースにはJuan Alderete氏を配したトリオ編成。今作は完全歌無しインスト作品でございます。

音がいきなり立ち上がる、イントロ感ゼロの#1「Acerca De La Viva」(20秒)で幕を開ける今作。「何故この曲から始めるのか」と言いたくなる唐突さも、彼はたまにやるよねと言われてしまえばそれまでである。

ギターが節操無くびょんびょんとうねりまわる#5「 Los Tres ""Yo's""」。ふわふわとスケールを拡げて行くキーボードの浮遊感が際立つ#7「El Hacer」。それら楽曲の中でドラムの存在感はやはり大きく、始終手数多く攻め立て、暴れまわる・・・割に、全体的な音数の少なさゆえか、不思議と柔らかく響いてくる。

アルバムのどこを切り取っても曲のメリハリを聴きとるのは至難の業。であるにもかかわらず、時折挟まれる1分少々の曲が、まるで「インタールードだ」とでも言わんばかりに区切りらしい何かを落としていく。分かる様な分からない様な。
「シンプルか複雑か」みたいな軸から片足を踏み外した、即興感の漂う41分間。聴いていると前後の感覚が薄れて行き、引き込まれる、というより、ぼーっとしてしまう逸品。瞑想のお供にゼヒ。

【for fan of what ?】
どうしても、前回のZach Hill氏参加作品「Cryptomnesia」と比べたくなる所。メンバーこそ共通していますが、今作は前回の様な暑苦しさやロック感は薄く、ひたすらに沈み込んで行く様なスケール感が主軸。なんとなく落ち着いた印象が目立ちます。流石「マントラ」と名付けただけはある代物。

【↓here is the sound !↓】 曲リストも追記にて。
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Omar Rodriguez-Lopez ♪「Telesterion」

2011年04月29日 01:08

telesterion.jpg
【Artist】Omar Rodriguez-Lopez >myspace<
【Title】TELESTERION
【Rate】10/10

Electronica / IDM / Rock

2004年から2010年に発表した25作品(ソロ名義・コラボ含む)からOmar自らが選曲した、2011年発表の37曲2枚組ベスト盤。収録時間は2時間30分を超えています。日本独占リリースとのことで、未だ他の国では手に入らない様子。(LPとしてはリリース済み)

彼一流のサイケデリックなトーンのギターがこれでもかと詰め込まれ、サルサもジャズもプログレもエレクトロもごちゃごちゃとひしめき合っている。・・・しかし(ここは流石と言うべきか)まさにベスト盤、と言えそうな選曲がされている。非常に聴きやすく、「とっつきにくい」と言う印象はとても薄いです。

情報量が物凄いので、特に印象的な曲をいくつか箇条書きにて。
[Disc1]
#1「Locomocion Capillar」:あのエスニックで怪しげなギターのトーン、メキシコ人歌手ヒメナ・サリニャーナによる物憂げなヴォーカル、性急なドラミング・・・まさにオマー節炸裂のアッパーチューンです。
#3「Amanita Virosa」:珍しくオマー氏自らがヴォーカルを務める作品「Xenophanes」から。作中でも一際キャッチーな疾走感のある曲で、「成程これを選んできたか」と唸るしかない選曲。
#8「Rapid Fire Tollbooth」:The Mars Voltaの4th「The Bedlam In Goliath」に収録された「Goliath」の元になった曲。構成などは同じながら、こちらは非常にゆったりと気だるげ、酩酊感溢れる仕上がり。聴き比べていると、オマー氏の『バンド:The Mars Volta』に対するこだわりとソロ作に対する自由さを垣間見るような気分に。
#10「Half Kleptos」「The Mars Volta×Hella」とも言える布陣の「Cryptomnesia」より。タイトでどこか呪術的なZachのドラムが怪しさを増す一曲。

[Disc2]
#3「Spookrijden Op Het Fietspad」:ソロ二作目「Omar Rodriguez」より。初期The Mars Voltaに近いサルサロックで、サックスとギターのせめぎ合いがスリリングです。
#10「El Todo」:ギターが無い!!ふわふわころころと可愛らしいエレクトロニカで、ヒメナのヴォーカルも素朴な可愛らしさに溢れています。
#11「The Palpitations Form A Limit」:オマーソロ一作目の”架空の映画サントラ”より(ブックレットによると実は架空ではなく未公開なだけらしい)。今作品はサントラ的なとっつきにくさに溢れている・・・ハズなんだけど、エンディングのスタッフロールが似合うこの曲をピックアップされてしまうと悔しい。
#18「Lunes」:ヒメナ嬢の旅愁を誘う寂しげな歌と、アコギによる隙間のあるアルペジオ。落ち着いた静けさと共にラストを飾ります。

他の曲と一緒に聴く事で印象の変わった作品もあったり。最大の難点は、「ソロ作品、これだけ買っとけば十分じゃね?」みたいな気分になれる事だろうか。・・・良いのか悪いのか。

【for fan of what ?】
間違いなくどこからどう見てもベスト盤なので、The Mars Voltaファン、Omar Rodriguez-Lopezファンは買って損なしと言いきれます。しかもいわゆる新曲は一曲(後述曲リストにて)なので、「オマーソロ?全部持ってるけど?」という猛者も食いつきかねない怖ろしい代物。・・・彼自身の選んだ曲順だとか、ブックレットの日本語全曲解説だとかは単純に魅力的です。

そして忘れてはならない、ヒメナ・サリニャーナ(Ximena Sariñana)嬢の存在。実はメキシコで2008年にアルバムデビューしたばかり。彼女のソロ作品を探すと幸せになれるかもしれません。・・・などと言いつつリンク貼るんですけどね→Mediocre

【↓here is the sound !↓】 曲リストも追記にて。
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Squarepusher♪「Shobaleader One: D’Demonstrator」

2010年10月21日 01:29

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【Artist】Squarepusher >myspace<
【Title】Shobaleader One: D'Demonstrator
【Rate】9/10

Drum&Bass / Experimental / IDM

イギリスのテクノミュージシャンThomas Jenkinson氏によるプロジェクトSquarepusherの、2010年作。バンドSquarepusher presents: Shobaleader One名義としては1st、といった位置付けでしょうか。

素朴に響くギターのアルペジオで始まる今作。小さなノイズが控えめにリズムを刻む中、ぎゅるぎゅると強くエフェクトのかかった声が、とろりと甘いメロディーラインを歌う。

そんな#1「Plug Me In」を始めとして、R&Bで聴けそうなメロディーが歪み切ったヴォコーダーVo.で歌われる違和感と、アコースティックギターのアルペジオが映えるポップロックの優しさ。そしてスペイシーなエレクトロニカのサウンドがないまぜになった独特の音像が印象的。要素の一つ一つはかなりアクの強いものですが・・・ゆったりとしたテンポとメロディーの成せる業か、ひっそりと密やかな空気に一貫しています。

打ち込みとベースで名を上げたクラブ畑のトム・ジェンキンソン氏。しかしジャンルを意識しない作風は既にお家芸の様で、乱雑な材料を見事にまとめ上げた曲が粒揃い。
上記#1#6「06. Abstract Lover」は、まさに「メロウな歌メロ×エフェクトVo.」の妙味が光る曲。ノイジーなバックサウンドも、物悲しさと無感情の合わさった不思議な浮遊感を滲ませます。
また、#5「Megazine」の様な、ワウワウとうねるトーンで攻める“踊るロック”然としたカッコよさもちょこちょこ伏兵してます。

いやはやなんとも。こいつは中々の異次元ヒーリング・ポップです。
・・・ちなみに、#9「Maximum Planck」で聴けるダークなリフは、メタラーとして無視できないところ。ヘドバンはできませんけど。

【for fan of what ?】
トム・ジェンキンソン氏曰く、「ユートピアのポップ・ミュージックをイメージ した“スペース・ポップ”」との事。スペイシーなポップと言う意味では、Daft Punk辺りに共通項がある様な気もします。
日本盤の帯には、『POP、AOR、エレクトロニカ、メタル、はたまたR&B!』なんてありましたが、メタル成分は一割くらいかなと(ちょこっと入ってます)。他がバランスよく混ざった感じだと思いました。
赤光と影がいかついジャケデザインですが・・・上記の通り、いかついようで癒し系です。

蛇足ですが、そう言えばDance Gavin Danceも、歌メロセンスがR&Bでした。もっともこっちはポストハードコアで、めちゃくちゃ激しいですが。

【↓here is the sound !↓】 曲リストも追記にて。
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