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Carson McWhirter ♪「SNDLPVN」

2012年10月10日 23:52

Carson McWhirter SNDLPVN
【Artist】Carson McWhirter >facebook<
【Title】SNDLPVN
【Rate】10/10

Experimental / Classical / Alternative

激烈マス/ノイズロック・バンドHellaのギタリストとして活躍しているカーソン・マクライター氏による、2012年リリースのソロプロジェクト作品。おそらくデジタルリリースのみ?


威嚇するようなピアノと、ドラム・ベースの有機的なリズムで幕を開ける#1「IV」。一歩引いた距離感で旅愁漂うアコースティックギターが響き始め、熱を帯びて行くオリエンタルなギターサウンドと共にアウトロへと繋がっていく。

フォークやカントリー、フラメンコの素養を感じさせる、何処か影を落とす情感。マス・ミニマルロックの流儀とも言える、細切れのリフ捌き。氏のギターはルーツの読めない所があり、様々な音楽性がぐちゃぐちゃに混ざりあった印象が強い。今作でも奔放に弾き続け捉え所の無いオーラをまき散らしている。
しかしながら曲ごとの「聴き所」はかなり焦点の定まっていて。ああ、しんみりと聞けるな、おっと、ここは頭を振りたい、そういう明快さが一貫しているのも印象的。

淡々としたパートと思い出したように激しさを増すパートとが鮮やかに対比する#4「Watchers」非常に即興的で不安定な曲展開はギターの乾いた音と相まって、言いようのない淋しさを感じさせてくれる。
今作では#4以外にも、情熱的な静けさをはらんだ#2「Zarzamora de Zartosht, Encandilar」やブルージーなイントロから一気にポストハードコアの姿を見せる#7「The Deadly Silver Light of Margaras」など、ギター一本だけで構成された曲が目立っている。
一方で、民族音楽を想起する低いコーラスや草をこする様な音、鳥の鳴き声が反響する#6「Quickly, Exaggerate」や、骨太なリフで正面からドラムと差し合う#3「Gatekeeper's Invitation」の様な、バンドサウンドを軸に展開する曲も。リズムが芯に入ると一気にロック寄りのグルーヴが生まれ、それが逆に新鮮に感じてしまうから面白い。

ジプシー音楽の様な東欧の情緒とインド・アフリカ音楽の様な神秘性。多国籍料理の様な雑多で混沌とした佇まい、土地臭くアーシーな空気感をまとったサウンドは正に『独特』の一言。歌の入らないインストゥルメンタル作品だが、ギターの異様とも言える存在感の前では一向に気にならず、ただただ、髭の男が全身全霊でギターを掻き鳴らす姿が脳裏に映るのみである。

【for fan of what ?】
言わずもがな、Hellaのファンにとっては貴重な作品と言えます。ドラムの主張がかなり少ない今作、カオティックな音圧も控えめです。Zach Hill氏のファンにとっては(当然ながら)微妙な所かと思いますが、かなり聴き易い部類。
独特なスタイルを持つギタリストのソロ、という事でもあり中々引き合いに出せるバンドが出てこない所が辛いです。個人的には、曲によってClosure In Moscowを連想したりもしました。
Omar Rodriguez-Lopez氏のソロ作を追いかけたりする方にもオススメしておきましょう。

その他、孤独を噛みしめてダンディズムを演出するのにはとても似合います。聴いていると、ギターを抱えて取り留めも無く思いついたままに弾き倒したくもなります。

【↓here is the sound !↓】 曲リストも追記にて。
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Diablo Swing Orchestra ♪「Pandora's Pinata」

2012年06月27日 04:22

DiabloSOPandoracover.jpg
【Artist】Diablo Swing Orchestra >facebook<
【Title】Pandora's Pinata
【Rate】10/10

Rock / Classical / Jazz

世界の音楽、まとめてディアブロ風に料理しちゃいました。
スウェーデン出身の8人組による、2012年作の3rdアルバムです。構成はヴォーカル・ギター・ベース・ドラムのバンド編成にトロンボーン・トランペット・チェロにシンセが加わり、さらにゲストはヴァイオリン、ヴィオラにコントラバス、フルート、クラリネット、ホルンにオーボエ、ティンパニ、マンドリン・・・とかなりの大所帯です。ちなみに筆者、一応メタルバンドとして紹介しようとしております。

冒頭#1「Voodoo Mon Amour」から飛ばしています。ヘヴィなギターリフで幕を開け、続いて吹奏楽隊の得意気なアンサンブルが乗っかります。スウィング直球!な跳ねまわるリズムでギターが重い!男女ツインヴォーカルにバックヴォーカルもガンガン乗って、ネオンぎらつく豪華な一曲。

存在感バツグンの曲で始まる今作ですが、他の曲たちもキャラクターがかなりはっきりしています。様々な音楽要素が色々なクロスオーヴァーをしており、正に多国籍ごちゃまぜの様相。続く#2「Guerrilla Laments」はサンバのリズムでやっぱりギターが重い!なカーニバルチューンですし、#3「Kevlar Sweethearts」は闘牛を彷彿とさせるフラメンコちっくなラッパ隊がメタリックなリフと一緒になり重い!(しつこい)中での、優雅とも言えるヴォーカルラインが何とも哀愁を誘います。
もちろんまだまだ続きます。
二胡を連想させる中国な香りたっぷりの短いインストを経て、
エレクトロサウンドとシンセ加工済みのヴォーカル、しかもメロディーラインがミョーに歌謡曲なコーラスが滅茶苦茶に目立つ#5「Black Box Messiah」が実にデンパで異彩を放つ一曲。歌詞もこのコーラス部は記載されておらず(何語なのやら。)、一際怪しいです。
全くメタル要素の無い、ゆったりとした#7「Aurora」は、イタリアのカンツォーネか。のびやかな歌声に癒される、穏やかなひと時。そして後半、少しオリエンタルなメロディーが混ざったと思えば、
お次の#8「Mass Rapture」スパイシーなインド音楽の要素とエッジの効いたリフがガンガン効いて実にアグレッシヴ。ちゃっかりスカが何食わぬ顔で混ざってる気もする・・・。
#9「Honey Trap Aftermath」ではファンキー・スウィンギー・ヘヴィと、謎の三拍子がそろっちゃってます。
そして、散々世界各国を連れ回した末に訪れるラストナンバー#11「Justice For Saint Mary」は、チェロの刻みと悲しげなヴァイオリン、素朴なギターアルペジオが流れる荒涼とした曲・・・ではありますが、もちろんタダでは終わりません。8分を越す長尺の中でじわじわじわじわと悪魔的な妖しさが顔を覗かせていきます。そして意外な、意外なかたちで待ち受ける、狂気に染まったラストをご堪能下さい(ちょっと煽ってみたくなる位には意外でした。)

これだけ多国籍な音楽性を曲ごとにアピールしつつも、メタルでスウィング、オペラちっくにオーケストラな部分はきっちりベースに敷かれています。曲によっては次の曲の要素をチラリとフライングさせていたり、アルバムとしての流れも実は周到に練り込まれていたりもして。キワモノ感全開な割には、何とも言えない聞き易さと人懐っこさがあります。

とびきりオシャレに、そしてとびきり怪しく。ええ、そうですとも。
悪魔の躍動管弦楽団、今宵も絶好調でございます。

【for fan of what ?】
何はともあれ、「ヘンな音楽」が好きなら一度触れてみて頂きたい。Mr. BungleとかSerj Tankianソロ辺りのファンは何かしら引っ掛かりそうです。男女ツインVo.でアヴァンギャルド・・・この手の音楽ではUnexpectPin-Up Went Downが思い浮かびますが、今作の人懐っこさはこれらのバンドとは完全に別ベクトルです。Unexpectは、先日の新譜でも順調にメタル然としてましたし。
あとはチャロやヴァイオリンとギターのユニゾンリフが楽しめるので、Apocalypticaが好きな方であれば要所要所でニヤリとできるかも。

ちなみに、前作「Sing-Along Songs for the Damned & Delirious」は、「メタル×スウィング×オペラ」のちゃんぽんが楽しめる、かなりバンドの名が体を表す一枚でしたが、そこから幅広く、ある意味キャッチーな変化を遂げています。キワモノ感が薄れた様な部分は、少し評価の分かれる所かもしれません。メタル感も相対的に薄くなってます。

・・・そして筆者、今回の文章を書くために、各曲の元ネタと思われるワールドミュージックを特定すべく色々調べるハメになりました。間違ってるかもしれないので、正解が別にあれば教えて頂ければと思います・・・!
【↓here is the sound !↓】 曲リストも追記にて。
[Diablo Swing Orchestra ♪「Pandora's Pinata」]の続きを読む

「パンドラのくす玉人形」

2012年05月14日 23:46

 悪魔の躍動管弦楽団!
彼奴らが新作の予告打ち出してきましたよー!(!?
・・・躍動管弦楽団てなんやねんと。OFUZAKEはそこそこにして、早速種明かししますね。
☆Diablo Swing Orchestra >facebook<
【 Rock/Classical/Jazz 】

“Diablo Swing Orchestra ― Voodoo Mon Amour”

5/22発売予定のアルバム「Pandora's Piñata」より、「ヴードゥー、私の愛しい人」ですっ!日本語にするとホント怪しいっすねコレ!(エントリのタイトルも和訳。Piñata:ピニャータって、中にお菓子とか入れて子供にプレゼントする、紙で作った人形なんですって。inメキシコ。fromウィキペディア。
※↑にAmazonへのリンクを貼ってありますが、発送時期が遅れて値段の安い物があったりと複数のラインナップがあったので、各々チェックして頂ければ幸いです。私が貼ったのは一番入荷が早い奴(一番高値でもある。

2009年作「Sing-Along Songs For The Damned & Delirious」はウチでもレビュー書いたんですが、上の動画を楽しむ分には、ジャンルの融合化がかなり進んでる印象です。前作のカオティックな印象からどこまでまとめてくるの、あるいは悪化するのか、非常に楽しみであります。
・・・超余談ですが、今回のアルバムタイトルがメキシコネタで先行シングルがもなむー(フランス語)で、ヴードゥーはハイチ共和国・・・どんだけ多国籍仕様ですかと。あ、バンドの出身地はスウェーデンっす。

さて、この勢いで、以下追加して女性の目立つメタルでもご紹介。
☆The Agonist >facebook<
【 Metal 】

最初こそ珍しくない女声ゴシックメタルやってましたが、続く2ndの一曲目イントロでいきなりスラップベースをかまし、その圧倒的な冒頭に違わぬ全編を貫く疾走感と音圧、そしてそこはかとないメロデス感を備えてしまったカナダのバンドである。

でね?

“Ideomotor”

新作「囚人共」・・・もとい「Prisoners」が6/5発売予定っ!
今作も安心のメロデスさと耽美への距離感。テクニカルなフレーズの妙に、どことなくProtest The Heroの香りも・・・!


☆HUNG >facebook<
【 Progressive / Melodic / Metal 】

女性ヴァイオリニストLyris Hung女史率いるアメリカNYの5人組です。あ、ヴォーカルは男声デスVo.です。
先日アルバムの、セルフタイトル「HUNG」を発売したとこなんですけど、これまたヴァイオリン入ってる割にクラシカルな感じがあんまりないです。
“Evil Tsar”

ネオクラシカル、ではありますね。フレーズ自体はクラシックなそれですが、音作り方面になると完全にメタル寄り。facebookのプロフィール上でChildren of BodomやArch Enemyをオススメしてくる位なので、やっぱりメロデスな連中でした。
ChthoniCも連想させるこの勢い。黒い要素こそ無いですが。

アルバムの全体像がどうなってるかは読めませんが、気になります。



たぶん毎度おなじみ、締めのセリフとか無しでフェードアウトです。

Symphony X ♪「Iconoclast」

2011年06月22日 23:47

ts.jpg
【Artist】Symphony X >myspace<
【Title】Iconoclast
【Rate】9/10

Classical / Metal / Progressive

やたらサイバーなジャケがなんとも「シンフォニーっぽさ」から遠いオーラを放つ、「X(エーックス!)」感溢れる10thアルバム。2011年作です。

クラシカルな香りを含みつつもコンパクトかつソリッドなリフ捌き。壮大さを演出するシンセ遣い。そして雄々しくパワフルな、Russell Allen氏の歌唱。まさにSymphony Xならではの、限りなくモダンなネオクラと名高い作風は健在で、彼ら一流のプログレッシヴサウンドが聴けます。
そして、長尺・コンセプチュアルな作風も既にお家芸。・・・そこでジャケの無機質感です。今作はサイバーなSFサウンドが絶妙に紛れており、より「ネオクラらしからぬネオクラ」が目立つ逸品。

#1「Iconoclast」イントロの、ノイズ+ピアノから入る辺りなど。コーラスワークやシュレッドリフでの「らしい」フレーズが入るまでは「・・・!?」としか表せないそれなりの衝撃でした。曲中ではほとんど登場しないながらも、要所要所でちらちらとノイズ混ぜてきます。#3「Dehumanized」でも、イントロのシンセワークが完全にインダストリアルメタルのそれ。渋いヴォーカルが歪に目立つ曲に仕上がっています。
さらには#5「Heretic」冒頭からの、不穏さを煽る重厚スラッシュの趣き。どの曲もイントロで予想を裏切り、そのインパクトをスパイスに長い曲をビシリと締めている様なバランスになっています。

1994年の1st発売から17年経ってますが、未だに「モダン」と呼ばれるに足る随一のクセと洗練を持った彼ら。アメリカンで直接的なバンドネーミングに騙されず、是非手に取って頂きたい逸品です。
さぁ皆さんご一緒に!(’A`)しんふぉにーぃ、えーっくすっ!!(しゃきーん!
【for fan of what ?】
テクニカルでいてサイバー。そんな今作は、Fear Factoryのファンにもお勧めしたい、ジャケ買いどんと来いなSFメタルを感じさせてくれます。・・・あんまり露骨ではありませんが。
逆に言うと、「ネオクラ」を期待すると少々肩すかしをくらうかもしれません。今作は超プログレ寄りです。

その他前々からのファンはもちろん、テクニカルな単音リフが好きな方で彼らを知らない方にはゴリ押しです。他アルバムも、例えば3rd「The Divine Wings Of Tragedy」収録の「Of Sins and Shadows」などはガチです。過去の名盤は、今作に比べかなりネオクラ感高いですね。
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Diablo Swing Orchestra ♪「Sing-Along Songs For The Damned & Delirious」

2011年01月30日 01:15

B002JODUIY_09_LZZZZZZZ.jpg
【Artist】Diablo Swing Orchestra >myspace<
【Title】Sing-Along Songs for the Damned & Delirious
【Rate】8/10

Classical / Jazz / Rock

スウェーデン出身バンドによる、2009年2ndアルバム。バンド名を、「悪魔のスウィング・オーケストラ」と言う。正に言い得て妙である。
アルバムの幕開けは、ビッグバンドを思わせるどんたかどんたかと賑やかなドラム。そしておもむろに、ホーン隊とギターが入る。
但しギターはディストーションであり
さらに歌い出すヴォーカルは大仰オペラチック。
しかも男女ツインで、声の応酬はまさに装飾ゴテゴテの様相であり!
えー、失礼。少々取りみだしました。
そんなこんなで、陽気なスウィングジャズ、あるいはオペラチックな音楽をベースに、かなり強引にメタリックなギターが自己主張をします。結果として、非常にマッドな明るさに満ちた音でございます。濃いです。非常に濃いです。

正に「レディース・エンド・ジャントルメーン?」と言わせたい声ナンバー1なヴォーカルワークと抜群なスウィング感が冴えわたる#1「A Tap Dancer's Dilemma」
ごちゃごちゃと展開しつつ、疾走感と憂いのあるコーラスが印象的な#4「Bedlam Sticks」
非常にロックな質感が強い・・・はずが、チェロの乱入やキャラの強いVo.の影響でやはり独特に仕上がっている#5「New World Widows」などなど、
違和感やワザとらしさを押しだしつつ、実に緻密でシリアスな魅力も持っている今作。イロモノだと侮るのは早計でございます。

【for fan of what ?】
ジャンルのクロスオーヴァーっぷりが激しいので、カオティックハードコアや、HENTAIヴォーカル好きの方に、結構訴えかけてくると思います。
うっかり、東京スカパラダイスオーケストラの様なスカやビッグバンドのファンにも行けそうな気がします。

そして音楽とは離れますが、映画「チャーリーとチョコレート工場」みたいな空気と似た物も感じます。ジョニー・デップ怪演のウィリー・ウォンカみたいな感じ。
【↓here is the sound !↓】 曲リストも追記にて。
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