スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

深呼吸とアンビエント

2013年11月06日 00:00

アンビエントメタルも良いんですが、勢い余って癒し系エレクトロ全般に片足を突っ込むのも乙なものです。
"Eureka - Jim O'Rourke"

ジャケ絵の何とも言えない味わい(私はこの手のセンス超苦手なんですが)も去ることながら。
普段私が変拍子だポリリズムだと言っている音楽とは一線を画す、テンポそのものが不安定な音世界。うたたねで船を漕ぐようなゆらっゆらっと揺れるノイズとアコースティックギター。思い出を語るようなぽつぽつと断片的な歌声。各所で名盤と言われるだけはある作品だけあって、するりと沁みてきます。

ジャンル違いとなるといきなり情報収集が難しくなるものです。こういうのが欲しいな、と思ってもすぐに関連アーティストを探り当てるのは今の私には難しい。おとなしくJim O'RourkeやBrian Eno(アンビエント音楽の先駆者)を追いかけてみては?といった風情なんですが、先日ブレイクコア・ダブステップ方面から良いのが見つかりました。わーい!
☆Ben Lukas Boysen >facebook<
【 Modern Classical / Ambient 】

ドイツで活動しているコンポーザーとの事で、別名義でHECQというプロジェクトもやっている様子。こちらがメインか。映像作品に音楽を付けたり、リミックスを作ったり、割と幅広い音屋という印象です。
"The Rebirth Of SKY (Directors Cut)"

そんな彼が今年の夏、ソロ名義でアルバムを一枚リリース。レーベルがIgorrr(「クラシック×ブラックメタル×ブレイクコア」というひっどいバンド)と同じ所だったんですが、これが極上の癒し音楽でした。

弦の共鳴から空気の震えまで伝わってくる、深い深いピアノの音。反響するシンセや尖ったドラムの挿入も、ピアノの作り上げる世界に溶け込んで静謐な空間がどこまでも広がっていく。
タイトル「Gravity」の通り、地球の重力を感じながらの瞑想を想わせたり。氷菓のようなジャケアートの通り、キシリと締まる冬の空気を連想させたりもして。

深夜に明かり消して聴いたりしちゃうとなんか色々感極まってアレなんですが、気分によっては寝入りの音楽としてとても良い感じかと思います。
[深呼吸とアンビエント]の続きを読む
スポンサーサイト

Cyclamen ♪「Ashura」

2013年10月13日 20:07

Cyclamen - Ashura
【Artist】Cyclamen >facebook<
【Title】Ashura
【Rate】9/10

Ambient / Experimental / Metal

日本人によるイギリスでのソロプロジェクトとして始動したCyclamen。過去にはSitkhやTesseracTメンバーのゲスト参加もあったが、現在は日本人メンバーを含めた4ピース(+サポートドラム)編成となっている。今作はバンドの再編から始めての音源となる、2013年発表の2rdフル作。

奇抜なフレーズで縦横無尽に暴れるリフ捌き、複雑極まりないリズム、そして砂塵グロウルと柔らかなハイトーンを操るヴォーカル。単音リフで攻めるテクニカルメタルを出発点にしつつ、アンビエントやハードコア、シューゲイザーの素養も巻き込み、全編日本語で綴られる歌詞の響きと英国エクストリームのセンスを血肉にしたサウンドの創り上げる音像は正に無類。
ブラックメタルを想起する音の壁からツインギターの絡み合いに映りアグレッシヴに攻めまくる#1「破邪顕正」、冒頭の7拍子やポリリズミックな畳み掛けが光る#2「紫電一閃」、不協和コードのノイジーな響きと高密度なリフが次々と畳み掛ける#8「疾風怒濤」など、音数の多い演奏が始終スリリングに耳を襲う。

一方で、ヴォーカルによる表現の幅と、それに呼応する幻想的な展開もまた強く印象に残る。悲痛なヴォーカルとギターの轟音が重苦しく響き渡る#5「悲歌慷慨」や、力強いリズム隊に乗る仄暗い囁きがどこまでも儚い、バラード色の強い#6「夢幻泡影」、そして時計の音で始まり激情のギターで幕を閉じるラストトラック#10「空即是色」の余韻まで、カオス一歩手前でギリギリのバランスを保ちながら、儚くも力強い世界観を垣間見せてくれる。

エクストリームメタルにおける前のめりとも言える攻撃性を主軸に据えつつ、弱々しい華奢な姿も覗く不思議な二面性。過去作にも見られた魅力はそのままに、より幅広い攻撃性とさりげなさが洗練された印象の快作。

【for fan of what ?】
冒頭で言及の通り、ゲスト参加の関係もありSikthのえげつない攻撃性、TesseracTのメランコリックな叙情性を内包している。日本人のバンドとは言え、メロコアやメロデスの要素はかなり低い。日本語ヴォーカルの関係でヴィジュアル界隈を想起する人がたまに居る程度だろうか。
Djent界隈でかなり早い時期から活動するバンドながら、今作の全体像はカオティックハードコア・テクニカルメタルの色が強い。先述Sikthの他、Arbusbilo'uulma sound junction等のファンは是非一度、と言った風情でお勧めしたい。

過去作との比較としては、全体を通した時の統一感が増した印象。元々様々な音楽要素を混ぜるのと同時に、曲ごとにカラーの違ったバラエティ豊かな作風が目立っていた。一方で今作では、コンセプトアルバム的な一本芯が通った感覚が強い。「洗練された」という印象もそこからか。

ちなみにこのバンド、2013年ドイツ開催のDjent & Progressive Metalフェス:Euroblastに参加しており、本作のリリース日もこのフェスにあわせた物になっている。該当フェスの出演バンドに興味ある方は要チェック!!なのです。
そしてそして、フロントマン今西勇人氏へのインタビューがGrindhouseにて公開されています!バンドの変遷から今作への言及まで網羅しているので、気になった方はこちらもゼヒ。
【↓here is the sound !↓】 曲リストも追記にて。
[Cyclamen ♪「Ashura」]の続きを読む

welcome to ambient!

2012年03月20日 17:30

友人より勧めて頂きたアンビエント・ダブステップな音源をご紹介。にわかものに優しいフリーダウンロードをフィーチャー。


ひとつめー
☆Cut Music
ネットレーベルです。しかもこちら、「フリー音源をリリースする」というコンセプトのレーベルらしいですよ。Aboutを覗いてみると・・・
「無料でも、他の音楽と同等に評価し得る品質はあるのだ、と言う事を証明したい」
Dubstep / Drum&Bass / Garage / Bassline / Techno / Dub-Techno、とったジャンルの音楽を定期的に無料で提供していきたい。」

こんな感じの事が書いてありました。もう安かろう悪かろうの時代じゃない、的な主張。運営の資金とかはどうしてるんだろう・・・。
とか思いながらサイト内ひやかしてると、どうやらTwitterでつぶやいたら無料、という奴らしい。なるほどね、宣伝してくれーっていう感じか。
Essáy

で、ブログで紹介する俺っていう。他にも色々そろってるけど、例えばコチラ。水の質感を出していく音は好きなのです。o(後でtwitterにつぶやいとくか・・・)

ダブステップって、アグレッシヴなびょんびょんサウンドから入ったクチではあるけど。こういうふわふわ反響するヒーリングな感じのもいいすね。



ふたつめー
☆Audio Gourmet Netlabel
同じくネットレーベル。こっちもAbout覗いてみよう。管理人さんの、これまでの経緯とかが紹介されてますね、こちらのコンセプトは、
「仕事中のティーブレイク(イギリスの雇用法では15分、とのことですが、どんな感じの制度なんでしょうかね。)で聴くと丁度良い長さ」という物らしいです。成程、ちらちらと見る限り、15分以下で揃えてる様子。
こちらのラインナップは、無料と有料とが混在しています。買ったり買わなかったりしよう。
Dusk To Dawn

環境音+ピアノ、という凄まじくヒーリングな組み合わせ。ジブリ的な壮大さを連想させてくれるが、聴くタイミングが悪いとものっそい寂しさが襲ってくる。


今回の文章がテンション低めなのは、言わずもがな、上記音源を聴きながらの執筆であるためです。えへへ(かわいくはない

Eryn Non Dae.♪「Hydra Lernaia」

2010年09月28日 06:12

eryn.jpg
【Artist】Eryn Non Dae. >myspace<
【Title】Hydra Lernaia
【Rate】10/10

Metal / Progressive / Ambient

フランス産デスメタル、Eryn Non Dae.(E.N.D.)の、2009年作1stです。

神秘的な空気をまとったごく短いイントロから、急激に音の塊が襲いかかってくる#1「When Time Elapses」で幕を開ける今作。不協和コードと変拍子スラッシュがハイテンポで畳み掛けられ、アグレッシヴに攻める。しかし不意に音が引いて、ドラムの音が不穏に響く。フィルター越しの様な静寂。そして再び急激な音圧と共に、

「When Time Elapses――」
絶望を宣言するかの様な叫びが響き渡る。

そのまま高い緊張感を保ったまま、しかし最初の激しさとは違う、空虚を感じる音像で幕を下ろす。
・・・
激しい。とてつもなく激しい。
カオティックハードコアやインダストリアルメタルの方法論を感じさせる、速く鋭いメタルを核にした音像。そして随所に顔を出す、黒くて重いドゥームな展開。5分以上の曲がほとんどですが、それら長い曲を、張りつめた緊張感と展開の妙でぐいぐいと引っ張っていきます。

この「激しさ」と「黒さ」の同居した攻撃力は圧倒的。どうしようもなく不安定で混沌とした、灰色の世界観が敷き詰められた逸品です。
【for fan of what ?】
Converge・・・と言うと語弊がありそうですが、激しさには通じる要素アリ。同じ感じでMeshuggahも挙げられますが、『似ている』とは言い難いです。
音の世界観で言えば、個人的にAgrypnieを最も近く感じました。

【↓here is the sound !↓】 曲リストも追記にて。
[Eryn Non Dae.♪「Hydra Lernaia」]の続きを読む

坂本龍一♪「out of noise」

2010年08月30日 02:47

26202_2.jpg
【Artist】坂本龍一  >commmonsmart<
【Title】out of noise 
【Rate】7/10

Electronica / Ambient / New-Age

短いピアノのフレーズが、ほつれたり重なったりしながら繰り返される#1「hibari」で始まる今作。全体を通して、非常に隙間のあるゆったりとした音がふわふわと集まっている様な感覚。環境音と音楽の間を行ったり来たり、掴み処のない世界です。
ただその中にあって、しっかりと輪郭のあるメロディーが流れる#11「to stanford」がひどく印象的。悲しくて美しいピアノの旋律が、無意識の中でぽっかりと浮き上がった意識の様に響きます。

さっと聴いてしまうと、どうにも余韻が無く、物足りない感じ。それでも続けて聴いてみて、少し馴染んでくると、この付かず離れずの雰囲気が心地よくなってきたりします。
何となくぼんやりと聴きながらリラックス、とか、ひとつひとつの小さな音を覗きこんで新しい発見を探してみる、とか、そんな聴き方が似合う今作。丁寧に薄められた音楽で心を静かにするのも、たまには良いなと感じます。

【for fan of what ?】
上記#11や、跳ねるピアノが反響する#12「composition 0919」等は、「坂本龍一のピアノ」を聴きたい人なら是非、という曲。大半の印象では、アンビエントやニューエイジ、エレクトロニカの様なジャンルが好きな方にオススメです。

【↓here is the sound !↓】 and more(パッケージが特殊です)
[坂本龍一♪「out of noise」]の続きを読む



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。